「癒し」と「エンパワメント」

最近自分のために「出生前・周産期ヒーリングワーク」を体験してきました。2人のファシリテーターと通訳、5人の参加者が緑豊かな宿舎で過ごす5日間のセラピーでした。スピリチュアルな匂いもプンプンし、家族からは「ちょっと怪しくない?」「壺とか買ってくるんじゃないの」と揶揄されたくらいです。
「出生前・周産期ヒーリングワーク」は、レイ・カステリーノ(故人)という仙人みたいな人が、アフリカ原住民の言葉、インド・スリランカ発祥の伝統医療、赤ちゃんに対する畏敬の念など、いろいろなところから持ってきたものを、まとめあげたもので、関連した書籍はほとんどないそうです。セラピーでは、自然のお産の流れのようなゆっくりとした時間に身を置き、お母さんの子宮の中の居心地を体験します。お母さんの子宮の中から赤ちゃんが誕生するまでの生まれ直し、周産期トラウマに特化して進んでいきます。生まれ出たすべての命は、生まれてくることに抵抗があったり、何らかの運命によって困難な人生に送り出されたとしても、命の源からやってきたかけがえのないもので「ウェルカム」される存在として大切に扱われます。懐妊した時のお母さん、パートナー、支える周りのそれぞれの人たちが皆六芒星のように複雑な関係性で幾層にも繋がっています。まさにこれが人の関係性であり、大地にも宇宙にも繋がって壮大な世代間連判も示しているのです。
 ワークの内容は企業秘密で詳細はお伝えできませんが、私はそこで、圧倒的なホールド感に包まれました。とにかくファシリテーターのプレゼンスがすごい!その場が放つ安全安心感、これぞ本物の誠実なセラピストだ!と感じました。そしてその時、私の母に欠けていたもの、母を苦しめていたものに気づき、私自身の修正体験を得ることができました。そのことは私に幸福感と癒しを与えてくれ、自分軸に戻ることを容易にしてくれました。「ありのままの私でいい」この体験は、「癒し」と同時に「エンパワメント」をもたらしてくれるものでした。
 日頃、フェミカンの理念を基軸とし、クライエントさんがその人らしい人生を送るための「エンパワメント」を目指していますが、困難を抱えたクライエントさんの支援で、行き詰まったり、悩んだりすることも多いです。今回の体験から、「癒し」がこれほど「エンパワメント」の助けになっていることを実感できました。
 私はナラティブ(語り)で限界を感じた時に身体志向のセラピーも行っています。フェミニストカウンセリングと身体心理療法は「鬼に金棒」、相性も良いと感じています。そこにも自律神経系を穏やかに調整するための「癒し(リソース)」が必要不可欠です。
 みなさんも、ぜひ、多忙な日々の中で忘れがちなセルフケアを心がけて「癒し」を感じてみてください。 「世界中の人がセルフケアを施したら、社会の変化に繋がる」とセラピーの創始者レイは言っていたそうです。
恐るべし「癒し」のパワー。そんな社会の変化を見てみたいものだなぁ。

※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。