2021年1月1日のぱたぱた日記

新年あけましておめでとうございます。皆さま、健やかな元旦をお迎えでしょうか。

2020年はStay Homeにより映画館への足が遠のきましたが、代わりに動画配信サービスネットフリックスなどによって家にいながらたくさんの映画やドラマに触れました。
私には4歳になる孫がいますが、遊びに来るたびに必ず読みたがる絵本があります。タイトルは『ゆずちゃん』(1995年、ポプラ社、肥田美代子作、石倉欣二絵)。阪神淡路大震災で亡くなったゆずちゃんの姿が、クラスメートのたいちくんの目を通して描かれています。語り口が関西弁なのでインパクトがあり親しみやすかったのかもしれません。突然起きた震災によって奪われてしまった「命」や「人の死」についてどれほど理解できるのかわかりませんが、何度も何度も読みたがります。絵本は、「あー良かった」とホッとできる結末のものが多い中で、この絵本からは人の命や死、尊厳について子どもにも伝わるようです。読む方も聞く方も悲しくて切ない気持ちになるのに、この絵本は特別なお気に入りなのです。
先日韓国版『最高の離婚』を観ました。この中でヒロイン(ペ・ドゥナ)が離婚に至るまでの心情を童話に書きます。しかし出版社ではなかなか相手にされません。そんな中、ある出版社の社長の目に留まります。人と人が理解し合うことの難しさなどが論じられますが、作者は「別れ」は受け入れがたいものだから、何度も何度も繰り返して読むうちに受けとめ、受け入れられるようになるんだと話します。孫が何度も読みたがるわけが少しわかったような気がしました。地震の後に子どもが「地震ごっこ」や「津波ごっこ」などの遊びを通して心のケアをしていることは知られています。安全・安心な環境だからこそできる遊びで再現して、その時の恐怖を和らげようとしているのかもしれません。
そう言えば戦争をテーマにした本を読みたがる子どももいました。その理由を尋ねた時に「怖いから」と答えました。戦争は怖いから本で読む、結末がわかっている安心感があるからこそ読めるということだったのでしょう。
2020年は「喪失」の年でした。しかし私たちは「今できること」をしていくしかありません。2021年はオンラインも使いながら、できるだけ教育訓練を実施する方向で考えています。認定フェミニストカウンセラー資格、認定フェミニストカウンセリング・アドヴォケイター資格を目指している方や学会の存在を大切に思ってくださる多くの方に支えられて、今年も皆さんとともに歩んでいきます。  

※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。