「Tokyo Pride2025」


6月7日、渋谷駅13:00。ん?去年と何か違う。なに…?
でも、目指す代々木公園は緑が深くなった欅通りの木々までもレインボーに染まったのではと思われるほどの熱気と人、人、人。
「Tokyo Pride」に名称を変更したプライドフェスティバルのはじまりです。
今年は世界的な「プライドマンス」の時期に合わせての開催。
そして今年のテーマ「Same Life, Same Rights」。
代々木公園イベント広場には、国内外の団体・NPO・飲食店・企業、行政、政治家、各国の駐日公館、メディア、アーティスト、市民団体など209のブースが出展。LGBTQ+への理解と人権を考える多彩なイベント等、あらゆる人がつながる場として賑わいは過去最高。さまざまな支援者が関わり、ムーブメントは大きく成長したと思う。LGBTQ+に対する社会認識は大きく変わり、可視化も進んだとも感じる。
一方で、LGBTQ+当事者が直面する困難や課題は依然として多く残っているし、課題の可視化と解決に向けた取り組みを、さらに強化していかなければとも思う。
2日目のプライドパレード参加者 は15,000人。梯団数60。
先頭は主催であるTokyo Prideが歩き、「Same Life, Same Rights」 を掲げながら、すべての人が平等な権利を持つ社会の実現を訴えた。続くフロートには婚姻の平等(同性婚法制化)を求めるMarriage For All Japanが登場し、法律上同性同士のカップルたちとともに行進。パレード終了後のステージでMarriage For All Japanに参加した、50組100名の法律上同性どうしのカップルが登壇。100名が一斉にメッセージカードを掲げ、同性婚法制化への願いを力強く発信。それぞれの愛の形を称えながら、「私たちを結婚させてください」と結婚の自由を求めるメッセージは胸にぐっと刺さりました。
Tokyo Pride 2025の最後を彩ってくれたのは、DRAG QUEENS SHOW。ドラァグクイーンを中心とした総勢50名以上のパフォーマーが、煌びやかな衣装をまとい、会場全体を巻き込むエネルギーたっぷりのパフォーマンスを披露。改めて「Same Life, Same Rights」のメッセージを体感させてくれるような、ジャンルも性別も超えてありのままの輝きを称えるステージに興奮冷めやらぬなか、Tokyo Pride 2025は幕を閉じたのです。
興奮冷めやらない中、渋谷駅に向いながら、昨日のん?が突然分かりました。
レインボーがめっきり少なくなっていたことでした。興奮がスーっと引いて…。
立場や背景の違いを超えて、手を携え声を上げていくことがいかに難しいか考えさせられてしまった2025年のTokyo Prideでした。

※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。