「子どもの声に未来を聴く」

先日、4番目の孫が誕生しました。

今回の出産は、上の子どもたちの学校生活もあり、娘は里帰りをしませんでした。その代わり、娘の夫が1年間の育児休暇を取得し、家事や育児に主体的に関わっています。仕事中心だった父親像が当たり前だった時代を知る私にとって、その姿はとても頼もしく、社会の変化を感じる出来事でもありました。

また、今回の出産には小学2年生と4年生のお兄ちゃんたちも立ち会いました。新しい命の誕生を家族みんなで迎えたそうです。後日、そのときの様子を聞きながら写真を見せてもらいましたが、真剣な表情で母親を見守る二人の姿に胸が熱くなりました。

その後、お兄ちゃんの一人がこう言ったそうです。

「俺は男だから、子どもが産めない。女になりたかった。」

その言葉に、私は深く考えさせられました。そこには性別による優劣や役割意識ではなく、命が生まれる瞬間への純粋な感動と憧れがありました。

私たちは長い間、「男らしさ」「女らしさ」という枠組みの中で生きてきました。しかし、子どもたちはもっと自由な感性で世界を見ています。性別によって生き方が制限されるのではなく、一人ひとりが自分らしく生きられる社会を自然に求めているようにも感じます。

フェミニストカウンセリングは、社会の中にあるジェンダー不平等や生きづらさに目を向け、一人ひとりの声に耳を傾けてきました。育児を共に担う父親の姿や、性別にとらわれない子どものまなざしに触れながら、ジェンダー平等社会への歩みは確かに進んでいることを実感しています。

新しく生まれた命と、その命を迎える家族の姿に、未来への希望を感じた初夏でした。


※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。