「女性のためのアサーティブネス・トレーニング講座」の目指すこと

 11月〇日、富山県A市の男女共同参画推進センター(以下、センター)の依頼を受けて、ウィメンズカウンセリング富山で女性対象のアサーティブネス・トレーニング講座を開催しました。
 「私の気持ちを伝えたい〜伝える力が身につく講座〜」「自分の気持ちを過不足なく相手に伝える方法をグループワーク等で学ぶトレーニング講座です」などのセンター作成のチラシの呼びかけ文に心を引かれて、A市民の十数名の参加者がありました。
 この講座は十数年前に、ウィメンズカウンセリング富山がセンターの市民企画講座に応募して採用され、翌年からセンター主催の企画講座となった経緯があり、今年度まで継続して開催されています。始まって数年間は連続の5回講座で実施したり、自己尊重トレーニングと交互に実施したりと、A市担当者と話し合い、工夫を重ねて開催してきました。ここ数年は年1回の『女性のためのアサーティブネス・トレーニング講座』として開催しています。
 今年の講座の参加者は10代−70代の女性たちでした。講座では、「自分の気持ちを表現できなかったと感じた時」をワークシートに書き込み、年代ミックスのグループで各事例を話し合い、実際に起こった場面をアサーティブネス版に換えてロールプレイで表現したり、『アサーティブに生きる権利』を読んだりしました。「アサーティブネス」を初めて知った人から本を読んで勉強していると話す人もありでしたが、メンバーの事例についての受容と共感がとてつもなくて、私はこれぞシスターフッドだと思いました。
 私はアサーティブネス・トレーニング講座の目指すことは、自己尊重、非暴力の実践、自分を知って自分の感情に向き合うこと、コミュニケーションスキルの活用で対人関係力・社会性を高めること(まだあると思います)と考えます。アサーティブな自己表現は生き方に繋がることを今回の講座でも実感しました。

 さて皆さん、12月に入り、この1年を振り返る時期ですかね。皆さんにとって、2024年はどんな年でしたか。仲間や周囲の人と語り合いましょう。

※この記事は、学会、フェミニストカウンセラー協会、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイタ―協会が持ち回りで投稿しています。